2chで噂の最も怖い話・・・「リゾートバイト」

実話・体験談

それでも、あの呼吸音だけは耳に入ってくる。
ソレがすぐそこにいることがわかった。動かず、ただそこで「ひゅーっひゅーっ」といっていた。
しばらく硬直状態が続くと、今度は俺達のいるおんどうの周りを、ズリズリとなにか引きずるような音が聞こえ始めたんだ。
Aはこの音が聞こえたらしく、急に俺の腕を掴んできた。

その音は、おんどうの周りをぐるぐると回り、次第に呼吸音が「きゅっ・・・・きゅえっ・・」っていう何か得体の知れない音を挟むようになった。
俺には音だけしか聞こえないが、ソレがゆっくりとおんどうの周りを徘徊していることは分かった。

Aの腕から心臓の音が伝わってくるのを感じた。Bを確認する余裕がなかったが、固まってたんだと思う。
全員微動だにしなかった。

俺は恐怖から逃れるために、耳を塞いで目を瞑っていた。
頼むから消えてくれと、心の中でずっと願っていた。

どれくらい時間が経ったかわからない。ほんの数分だったかも知れないし、そうでないかも知れない。
目を開けて周りを見回すと、おんどうの中は真っ暗で、ほぼ何も見えない状態だった。
そしてさっきまでのあの音は、消えていた。

恐怖の波が去ったのか、それともまだ周りにいるのか、判断がつかず動けなかった。
そして目の前に広がる深い闇が、また別の恐怖を連れて来たんだ。

目を凝らすが何も見えない。
「いるか?」「大丈夫か?」
の掛け声さえ出せない。

ただAはずっと俺の腕を握ってたので、そこにいるのが分かった。

俺はこの時猛烈にBが心配になった。Bは明らかに何かを見ていた。
暗がりの中で、Bを必死に探すが見えない。
俺は、Aに掴まれた腕を自分の左手に持ち直し、Aを連れてBのいた方へソロソロと歩き出した。
なるべく音を立てないように、そしてAを驚かせないように。

暗すぎて意思の疎通ができないんだ。
誰かがパニックになったら終わりだと思った。

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